またの名を巨匠。ただ無心に、ただ几帳面に、好きな世界遺産や広大な風景の写真を描く。無数の緑色がとくに美しい。赤と緑を同じ色に感じるので、青磁の壷をやさしいピンクに描く。仏像の名前はどれもピタリと言い当て、道ばたにお地蔵様を見つけては立ち止まり、拝礼。最近の好みは野菜や昆虫、世界の風景やその中に人物が配された絵。薄緑色の顔の人物は、こちらを見透かすように真面目顔。