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News Release
22.May.2023

G7広島サミット国際メディアセンターにてIoTスマートごみ箱‶SmaGO”を展示

〜デジタル技術による持続的社会実現を目指し実証実験を実施。多様性を認め合う社会に向けデザインにはヘラルボニーのアートを起用〜

株式会社フォーステック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:竹村 陽平、以下「フォーステック」)、株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中村 元、以下「KDDI総合研究所」)、株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:松田 崇弥、以下「ヘラルボニー」)の3社は、2023年5月18日(木)から22日(月)の間、G7広島サミット2023の国際メディアセンターにIoTスマートごみ箱「SmaGO(スマゴ)」を設置し、デジタル技術とアートとの融合による持続的社会の実現に向けた取り組みを紹介しています。

1.IoTスマートごみ箱「SmaGO」とは

「SmaGO(スマゴ)」は、株式会社フォーステックが展開する、スマートごみ箱を活用したソリューションです。当ごみ箱は世界では50カ国以上で80,000台以上導入されており、各地でごみ回収の効率化・最適化、街の美化を実現しています。

■ソーラーで発電し蓄電

上部のソーラーパネルで発電し蓄電する為、電源が不要なだけでなく、環境に負担をかけずに利用することが可能。使用電力も1日5W以下と非常に少なく、2週間ほど悪天候が続いても問題なく作動します。

■ごみを自動で1/5に圧縮

ごみが一定量貯まると、自動で圧縮機能が作動。およそ1/5に圧縮し、1台に600リットルのごみを溜めることが可能なため、ごみ箱が溢れることがなくなり、街の清潔さを保つことができます。

■通信機能でリアルタイムにごみの量を管理・分析

内部のセンサーが溜まっているごみの量を常に検知し、4G通信機能でクラウドに共有。PCやスマートフォンからリアルタイムに各ごみ箱のごみの量を確認することができます。ごみ箱がいっぱいになるとメールアラートが飛ぶ機能や、ごみが溜まりやすい場所や時間を分析する機能もあり効率的なごみ回収を可能にします。

2.デジタル技術との融合による持続的社会の実現に向けた取り組み

フォーステックとKDDI総合研究所は、ぽい捨てやごみ箱からの溢れを低減するため、県内にSmaGOを設置するとともに、人流データ(注1)やSmaGOで収集したごみの蓄積データをKDDI総合研究所が開発したシミュレータを用いて分析することにより、SmaGOの設置効果の検証を行っています。今回、G7広島サミット国際メディアセンターにおいて、その取り組みを紹介するとともに、KDDI総合研究所が開発したSmaGOに投入されるごみの種類(びん、缶、ペットボトル)を自動で判別する「資源自動判別装置搭載SmaGO」のプロトタイプを、会場内のごみ箱として設置し、デモンストレーションを行っています。

 

フォーステックとKDDI総合研究所は、海洋プラスチックごみの削減に向け、流出の要因となるぽい捨てごみ削減および資源循環を促進するデジタルトランスフォーメーションを推進していきます。

<デモンストレーションのイメージ>

3.アートとの融合による持続的社会の実現に向けた取り組み

2023年4月1日にヘラルボニーとフォーステックはごみを正しく捨てることからはじまる循環型社会の形成を目指した「スマートアクションプロジェクト」を開始しました(注2)。その一環で、これまでに東京・表参道沿いの歩道にヘラルボニー契約作家のアートでラッピングされたSmaGOを設置し、運用しています。今回、G7広島サミット国際メディアセンターにおいても、開催地広島県在住の作家などのアート作品で彩られたSmaGOを設置・運用しています。サステナブルなごみ回収システムと異彩作家が彩る世界により、アートを楽しみながら社会に新しい価値を生み出し、サステナブルな社会、多様性を認め合う社会の実現を目指しています。

【作家・作品紹介】

本取り組みでは、開催地広島県在住の作家が描いた作品や、ロゴデザインのモチーフとなった折り紙をテーマに描かれた作品、国同士の開かれた関係や相互の交流を連想できるような作品など7作品をデザインとして起用しました。

作品名:「無題」「無題」(右から順に)

作家:GAMON

在籍:一般社団法人HAP(広島県)

通っていた施設の本棚にあったマグリットの作品集に出会い、15歳の時に絵画制作をはじめる。書いたアートを見てもらうことが喜びであり、ひとつひとつの線を、かたちを、驚異的な集中力で描く。その集中力は人から話しかけられても気づかないほど。小さいものから大きなものまで特徴的な色彩感覚で、キャンバスを埋め尽くす。どこかエスニックでありながら、神秘的な彼の作品群は老若男女幅広い視線を集める。

作品名:「おりがみ」

作家:八重樫 道代

在籍:るんびにい美術館(岩手県)

ブラシマーカーを用い、躍動に満ちた膨大な形と色彩がひしめく緻密な画面を生み出す。 小さな頃から塗り絵が好きだったが、初めて「自分の絵」を描き始めたのは19歳の時。 以来、堰を切ったように鮮烈な色彩と精緻な構成からなる作品を次々に生み出していった。「ワープロ」「おりがみ」というタイトルは、アーティスト自身がつけたものである。

 

作品名:「(無題)(青)」

作家:工藤 みどり

在籍:るんびにい美術館(岩手県)

ある時はふわふわと、夢見るように周囲の誰かに笑顔で話しかけていたり。またある時は、一人自分の内側の世界に深く意識を沈めていたり。工藤のまなざしは、彼女の心だけに映る何かを追いかけてたゆたう。 心を満たす幸福なイメージが浮かぶのか。それとも痛みや悲しみを心に映さないようにするためなのか。それとも。工藤の制作は、瞑想から生み出されるような果てしなさがある。自分が今なにかを作り出しているという意識はあるのだろうかーー。彼女が描く時、縫う時、あるいはよくわからない「なにか」をしている時。ふとそんな疑問を感じさせる、不思議な空気が彼女の制作には漂っている。

作品名:「(無題)(家)」

作家:八重樫 季良

在籍:るんびにい美術館(岩手県)

一見抽象的な幾何学パターンを描いたように見える絵だが、それが独自のアレンジによって描かれた建築物だと知ったら多くの人が驚くだろう。 この表現様式を八重樫は子どもの頃、誰に習うことなく独創によって生み出し、以来半世紀余りにわたってこのただ一つのスタイルで創作し続けて来た。その作品数はおそらく数千点に及ぶと思われる。

作品名:「桜舞う富士」「太陽と富士山」(右から順に)

作家:伊藤 大貴

在籍:あいアイ工房(東京都)

幼い頃から富士山に親しみ、富士山をモチーフにアートを描く。富士山を青い三角と白いギザギザというステレオタイプな姿で描くことなく、世界を見通すためのテレスコープとして富士山を扱い、季節や気候ごとに変化する姿を捉えている。一つの作品に様々な技法を駆使することも特徴の一つで、構図が明快であるが故に画材の美しさが目立つ、富士山のようにシンプルな美しさを提示している。

 

本取組みも含め、フォーステック、KDDI総合研究所、ヘラルボニーは、持続的社会の実現に向けて、環境や福祉に関する課題解決や世界への発信により一層取り組んで参ります。

(注1)KDDI株式会社 位置情報分析ツール「KDDI Location Analyzer」

https://k-locationanalyzer.com/
(注2)「東京・表参道に設置中のIoTスマートごみ箱 ‶SmaGO”を使用した 「スマート

アクションプロジェクト」実施のお知らせ」

https://corp.forcetec.jp/2023/04/06/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%ef%bd%a5%e8%a1%a8%e5%8f%82%e9%81%93%e3%81%ab%e8%a8%ad%e7%bd%ae%e4%b8%ad%e3%81%aeiot%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%b4%e3%83%9f%e7%ae%b1-smago%e3%82%92/

【株式会社フォーステック概要】

「Smart Action on the GO」(環境のための具体的なアクションを続けていく)をスローガンに、日本各地へのスマートごみ箱「SmaGO(スマゴ)」の設置を通して、街と企業と人々が一体となった環境活動を提案しています。

会社名:

株式会社フォーステック

代表者:

代表取締役 竹村 陽平

所在地:

東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi Oneタワー6階

公式サイト:

https://forcetec.jp

【株式会社KDDI総合研究所概要】

KDDI総合研究所は、先端技術の活用による地域の持続的発展やICTの活用による社会の環境負荷の低減に貢献することを目指しています。今回、海洋プラスチック流出削減や循環経済の実現に向けて、ごみをデジタルツインで可視化し、種々の施策を事前検証できるようにします。また、定量評価だけではなく課題解決手順も支援すべく資源循環アーキテクチャを開発し、課題解決のための手法論を提案しています。

会社名:

株式会社KDDI総合研究所

代表者:

代表取締役所長 中村 元

所在地:

埼玉県ふじみ野市大原二丁目1番15号

公式サイト:

https://www.kddi-research.jp/

【株式会社ヘラルボニー概要】

ヘラルボニーは「異彩を、 放て。」をミッションに掲げる、福祉実験ユニットです。国内外の主に知的な障害のある福祉施設、作家と契約を結び、2,000点を超える高解像度アートデータの著作権管理を軸とするライセンスビジネスをはじめ、作品をファッションやインテリアなどのプロダクトに落とし込む、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営や、建設現場の仮囲いに作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。

会社名:

株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.

代表者:

代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登

所在地:

岩手県盛岡市開運橋通2-38

公式サイト:

https://www.heralbony.jp

【アートディレクター】

土井宏明/Hiroaki Doi

ポジトロン(デザイン会社)を主宰。医薬品、化粧品、菓子、飲料などのパッケージデザイン、アメリカ文学作家フィリップ・K・ディックの「ブレードランナー」原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」などの本の装丁多数や、音楽シーンのビジュアルや多数のマーチャンダイズのアートワーク、人気カフェのショップサイン計画をなど手掛ける。近年は商業施設や病院のグラフィックやサイン計画、アップルミュージックのプレイリストジャケットなどのデザインをしている。