
株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社⾧:松田崇弥、以下「ヘラルボニー」)、株式会社ElevationSpace(本社:宮城県仙台市、代表取締役CEO:小林稜平、以下「ElevationSpace」)、株式会社GRA(本社:宮城県山元町、代表:岩佐大輝、以下「GRA」)、東北コットンプロジェクト(事務局代表:江良慶介)の4者は、東北の経済活性化を目的とした、東北”ゆかりの品”を宇宙に打ち上げるプロジェクトを始動します。
本プロジェクトは、ElevationSpace が2021年に実施したクラウドファンディング「名産品を載せて、東北の民間企業初となる人工衛星を飛ばしたい!」の目標額達成を受け実施するもので、2025年に打ち上げる人工衛星「あおば」に、東北”ゆかりの品”である「ヘラルボニーの社名原典」「ミガキイチゴ」「綿花」の3品を搭載します。
搭載品・搭載方法について
以下の3 品を人工衛星「あおば」に搭載して打ち上げ、宇宙空間に到達後、地球をバックに「あおば」に搭載したカメラで記念撮影を行います。
■ 社名の書かれた自由帳 (株式会社ヘラルボニー提供)

ヘラルボニーという会社名の由来は自由帳に書かれた言葉にあります。知的障害がある両代表の4 つ上の兄・松田翔太さんが7 歳の頃自由帳に記した謎の言葉、それが「ヘラルボニー」でした。
この言葉を社名やブランドネームに起用することで「一見意味がないと思われるものを世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めています。翔太さんが使っていた自由帳の原本を、宇宙へ放ちます。
■ ミガキイチゴ (株式会社GRA 提供)

ミガキイチゴは2012 年から株式会社GRA が販売を開始した、上質な複数品種のイチゴの統一ブランドの名前です。コンセプトは「食べる宝石」。東京の百貨店では、一粒1,000 円以上で販売されることもあるイチゴです。
今回は、フリーズドライされたミガキイチゴを人工衛星に搭載します。
■ 綿花 (東北コットンプロジェクト提供)

東北コットンプロジェクトによって宮城県には日本国内では最大級となるワタ畑が誕生しました。その宮城の畑から摘み取った綿花です。
「東北”ゆかりの品”を宇宙に飛ばそう!」プロジェクトとは
東北は宇宙との関わりが深い地域です。
青森県には人工衛星データを活用して生産するブランド米「青天の霹靂」があり、秋田県にはJAXA 能代ロケット実験場、岩手県にはブラックホール観測に成功した国立天文台水沢、山形県には毎年アストロバイオロジー(宇宙生命科学)キャンプを行う慶応義塾大学先端生命科学研究所、宮城県にはJAXA 角田宇宙センター、福島県には宇宙機開発に欠かせない様々な試験を行うことができる福島ロボットテストフィールドなど、東北のすべての県で何かしら宇宙に関連する取り組みが行われています。
そこでElevationSpace では、宇宙と関わりの深い「東北」から「宇宙」へ、東北に拠点を置く企業や団体ゆかりの品を打ち上げることが、東北の経済活性化や宇宙産業をはじめとした新産業創出の機運を醸成することにつながると考え、2021年3月~4月にかけてクラウドファンディングを実施し打ち上げへの支援を募集しました。その結果、延べ175人の支援により、目標額500万円を達成し、本プロジェクトを実行することとなりました。
本プロジェクトでは、クラウドファンディングの趣旨に賛同し東北に拠点を構える、ブランド高級イチゴ「ミガキイチゴ」を生産するGRA、障害のある作家のアートライセンスビジネスを手掛けるヘラルボニー、津波で稲作等が困難になった農地で綿を栽培し被災地復興を
目指す東北コットンプロジェクトの3者から提供された“ゆかりの品”3品を、2025年にElevationSpace が打ち上げる人工衛星「あおば」に搭載し、宇宙空間で地球を背景に写真を撮影します。
本プロジェクトを通じて、東北を拠点とする企業・団体の取り組みを全国に届けることで、東北の経済活性化に貢献することを目指しています。
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