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20.Feb.2026

「点」と「線」を辿り、ヘラルボニーの現在地とこれからを見つめる——「Drawing HERALBONY」あゆみ・井口直人・中川ももこ・岡部 志士の4名による展示。

3月7日(土)よりヘラルボニー銀座ギャラリーで開催

HERALBONY LABORATORY GINZA Gallery(東京都中央区銀座)では、2026年3月7日(土)から4月20日(月)まで、作家・あゆみ、井口直人、中川ももこ、岡部志士の4名による展示「Drawing HERALBONY」を開催いたします。

 

「Drawing HERALBONY」は、「点」と「線」を手がかりに、へラルボニーの現在地とこれからを考える銀座ギャラリーの1周年記念展示です。本展では、「点」と「線」を、可視化された線描ではなく、ひとつの行為を点、その連続性を線として理解するための概念として見つめています。最初に置かれる一つの点、そこから引かれる一本の線は、完成形へと至る思考や時間の痕跡です。作品はその線上に現れた一つの断片であり、この1周年もまた、へラルボニーという文化の通過点のひとつにすぎません。本展は、作品を通してこれまでの線を感じ、次に描かれていく線へと視線をつなぎます。

 

会期中は作家在廊イベントのほか、希望の園(三重県)とさふらん生活園(愛知県)の施設長によるトークショーを開催予定。ぜひ、作品とともにお楽しみください。

■展示概要

「Drawing HERALBONY」

会期:2026年3月7日(土)〜 4月20日(月)

場所:HERALBONY LABORATORY GINZA Gallery(東京都中央区銀座2丁目5−16銀冨ビル1F)

営業時間:11:00-19:00

定休日:火曜日(祝日の場合、翌日)※ストアは無休で営業

URL:https://heralbony.com/pages/hlg

■展示作家

あゆみ(山口県)

小学校4年生のとき、担任の先生に教わり刺繍と出会う。彼女が針を使えることには、両親も驚いたという。歳を重ねるごとに刺繍の魅力に引き込まれ、中学ではクロスステッチに夢中になり、22歳から通っていた就労継続支援施設でも刺繍をしていた。現在、創作は自宅で行われている。チャコペンで下絵を描き、一針一針丁寧に刺していく。彼女には独特のこだわりがあり、3メートルほどの長い糸を使って刺繍をする。余った糸は捨てずにとっておき、再利用するときは4本取りの太く短い糸にして使う。糸が幾重にも重なり、まるで油絵のような迫力が生まれるのが彼女の作品の魅力だ。

井口 直人(さふらん生活園 / 愛知県)

街のコンビニと施設のコピー機を使って、自分の顔とその時々の気に入ったものを写し取ることを毎日の日課としている。ガラス面に顔を押し付け自分でボタン操作し、センサー光の動きと共に身体を動かすことで、画面に独特の歪みを作り出す。作品中に多用されるシールは、施設でのアルミ缶作業中に剥がした景品応募シールで、これまで何度も当選している。近所のコンビニには20年あまり毎日通っており、終わると店員が手際よくガラス面についた顔の脂を拭いてくれる。

中川 ももこ(やまなみ工房 / 滋賀県)

彼女にとって同じ動きを繰り返し行う反復行為は、自身が安心し、楽しんで取り組める表現へと次第に移行していく。最初の頃は刺繍制作から始まり、徐々に興味は文字やスタンプ、シール貼りと多岐に渡るようになった。自身の名前「ももこ」や「まる」は文字や筆の音、手に伝わる感触を楽しむかのように何重にも繰り返し描かれたり、画用紙の端から端まで規則正しく紙いっぱいにスタンプを押したり、シールを貼られたりして埋め尽くすなど、彼女の思いは止むことなく、繰り返し続いていく。

岡部 志士(希望の園 / 三重県)

クレパスを塗って面をつくり、その色を消すようにニードルで削ってできたカスを集め、粘土のようにして遊びながら作品を創る。 じつはその削りカスを集めてできた固まり(本人は 「コロイチ」と呼んでいる)こそが本人にとって本当の作品であり、結果としてできた絵画に興味はない。作品にモチーフやテーマは無く、その時期や気分で色の使い方や塗り方が変わるが、削る工程はずっと変わらない。最近では50色のクレパスの他にポスターカラーを上から塗って削るなど、制作方法にも幅がでてきている。

 

■展示作品一部ご紹介

あゆみ《 白の刺繍 》画材:布、麻糸、綿糸、化繊糸|作品サイズ:345 × 740|制作年:2024

井口 直人《 無題 》画材:インク、紙|作品サイズ:257 × 364 |制作年:2023

中川 ももこ《 ももこ 》画材:色鉛筆、紙|作品サイズ:543 × 767|制作年:2025

岡部 志士《 Scratch Works Yay!Yay!2020.6.15 》
画材:オイルパステル、木製パネル|作品サイズ:530 × 652|制作年:2019

■3/15(日)開催 会期中イベントのお知らせ

完成された作品を見るだけではなく、作家が日々向き合っている制作の現場や、表現が生まれるプロセスに触れる一日。

 

異なる施設、異なる制作のかたちが、銀座の実験拠点 「HERALBONY LABORATORY GINZA 」に集い、作家と来場者の間にある境界が、ゆるやかにひらかれていきます。

 

作家・井口直人氏が制作の中で用いているコピー機を使った制作体験や、希望の園とさふらん生活園の施設長同士によるトークセッション、作家3名のライブ制作を通して、それぞれの視点で表現と出会う特別な一日をお届けします。

[プログラムのご紹介]

①コピー機をつかった制作体験 11:00〜13:45(最終受付13:30)/15:30〜18:00(最終受付 17:45)

作家・井口直人氏のコピー機をつかったアート制作を体験いただけます。

 

開催場所:HERALBONY LABORATORY GINZA 2階

実施日時:2026年3月15日(日)11:00〜18:00

参加条件:

・無料/予約不要

・1組様1回まで(制作時間は5分以内となります)

・会場にある素材を自由に組み合わせて制作いただけます

・1枚制作記念としてお持ち帰りいただけます

・会場が混雑する場合は、2階会場にて整理券を配布いたします

 


②異なる2つの施設長によるトークセッション 14:00〜15:00

トークセッション登壇者:

・希望の園(三重県) 施設長 村林 真哉氏

・さふらん生活園(愛知県) 施設長 水上 明彦氏

 

 

③作家によるライブ制作 14:00〜15:00

ライブ制作参加作家:

・希望の園(三重県):森 啓輔氏、奥亀屋 一慶氏

・さふらん生活園(愛知県):井口 直人氏

 

参加条件

・無料/予約不要/入退場自由

※イベントは天候や作家の体調などにより、急遽中止になる場合があります。

■展示作家関連商品のご紹介(一部)

サテンパンツ「無題」|価格:¥35,200/ 税込|サイズ: S / M

シルクスカーフ「タイトル不明」|価格:¥24,200/ 税込|サイズ:88cm×88cm

アートクレヨン(12色)|価格:¥3,630/ 税込