
株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、代表取締役 Co-CEO:松田 崇弥、松田 文登、以下「ヘラルボニー」)は、JR東日本盛岡支社と共創し、ヘラルボニーが主催する国際アートアワード「HERALBONY ART Prize2025」でJR東日本賞を受賞した作家・生田梨奈子氏の作品「つながる風景」で彩ったラッピング列車を2026年3月14日(土)よりJR東北本線・釜石線で運行開始いたしました。
障害の有無を超えて多様な人々や価値観が心豊かに交わること、アートが移動時間に彩りを添えることを目指し、岩手県にお住まいの皆さま、そして岩手県を訪れる皆さまにもご利用いただける機会を創出してまいります。
■ラッピング列車の概要



(1)ラッピング施工車両
HB-E220系 2両
(2)ラッピング期間
2026年3月14日(土)より運行を予定
(3)走行線区
主に東北本線(盛岡駅~花巻駅間)・釜石線(花巻駅~釜石駅間)
■起用作品・作家
≪つながる風景≫生田梨奈子


生田梨奈子 /Rinako Ikuta(千葉県)
幼少期からものづくりを好み、絵画や人形の服制作に親しんできました。9歳のとき、家族とともにユーラシア大陸を列車で横断した経験は、彼女の創作活動に大きな影響を与えています。
2015年頃、臨床美術の教材を通じて紙やすりに色鉛筆で描く技法と出会い、そのざらついた描き心地と独特の質感に魅了されました。以降、自身の表現の一つとして取り入れ、音楽のリズムや感情の高まりに導かれながら、鮮やかで直感的な色彩を生み出しています。
本作「つながる風景」は、6cm×18cmの紙やすりに描かれた作品を10枚並べたものです。それぞれに、友人のイメージや音楽から受けた影響が込められています。
(ヘラルボニーによる受賞作品紹介より)
◾️国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」が目指す「出口のあるアワード」──JR東日本との継続的な取り組み
HERALBONY Art Prizeは、世界中の障害のある作家を対象とした国際アートアワードで、受賞を到達点とするのではなく、受賞を契機に作品が社会の中で新たな発表の機会を得ていくこと、すなわち「出口のあるアワード」であることを重要な理念のひとつとしています。
JR東日本は、2025年に「JR東日本賞」を設け、生田梨奈子氏の作品《つながる風景》を選出しました。受賞以降、同作品は鉄道や駅空間をはじめとするさまざまな場所で展開され、日常の風景の中にアートが現れる新たな機会を生み出しています。
2025年8月には、羽田空港と都心を結ぶ東京モノレールの車両ラッピングにも起用され、都市と空港を行き交う乗客を出迎えています。さらに同年9月には、盛岡駅在来線コンコースに大型バナーとして掲出。岩手を訪れる多くの人々をアートで迎えています。
また、JR東日本グループの商業施設「atré」では『つながる風景展』が開催されるなど、駅・鉄道・商業施設といった多様な空間を通じて、作品が社会の中に広がってきました。
今回のラッピング列車の運行は、こうした取り組みの延長線上にあるものです。今後も多くの人々が日常の中でアートと出会える機会をさらに広げてまいります。