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News Release
01.Oct.2023

ヘラルボニー作家が彩るJR釜石線、10月1日から岩手県で運行開始

岩手の大自然を駆け抜けるJR釜石線に、旅の新たな彩りを

JR 東日本盛岡支社とヘラルボニーは、鉄道車両を活かした新しい文化の創造、お客さまや沿線にお住まいの方に鉄道の旅の魅力を発信することを目的として、2023年10月1日より約2年間、岩手県内でラッピング列車を運行します。

ヘラルボニーの世界観を、岩手県にお住まいの方および岩手県に観光で訪れる方に知っていただくために、当社の車両を用いて 「アートと鉄道」という岩手の新たな文化創造への挑戦というヘラルボニーの取り組みに貢献することを目的に、この企画を実施しました。

  • 運行期間

2023年10月1日から約 2 年間の運行を予定

 

  • 走行線区

主に釜石線(花巻駅~釜石駅間)、東北本線(花巻駅~盛岡駅間)

 

  • 車両

「快速はまゆり」で使用している車両です。

「森の道・赤い森」「森の道・青い森」各1両です。

※車両運用の都合により、他線区で運用することがあります。

※臨時列車などで他の線区を走行する場合もあります。

■作家について

田﨑 飛鳥(たざき・あすか)氏

陸前高田市在住。彼は生まれながらにして、脳性麻痺と知的障害がある。幼いころから絵本や画集に興味を持ち、彫金作家であ る父、實さんの勧めで絵を描き始めるとその才能は伸びていき、 アート展では賞を受賞するまでに。東日本大震災の津波により、 自宅、今まで描いてきた約200点の絵、親しんできた豊かな自 然とそこに住む人々…かけがえのない大切なものを一瞬で失い、 あまりの衝撃と悲しみから、ショックで一度は筆を置いてしまっ たが、父からの言葉で、再び筆を取り壮絶な経験を経て今まで多 くの観る人の心を動かす。

作品について

ヘラルボニーと契約する岩手県の作家の作品の中から、特に「岩手らしさ」、「東北の豊 かな自然」をイメージできるアートとして、田﨑飛鳥さんの「森の道・赤い森」「森の道・青い森」を採用しました。

「森の道・赤い森」

道シリーズの作品で「森の中のまっすぐな小道が幸せにつながればいいな」という思いで描かれた作品。木々の色が書き出しのときは茶系だったものの、突如 3 本の木をピンクに変え、 次に赤色二色で、最後に若草色の木に変化させました。

「森の道・青い森」

「赤い森」と違い初めから迷いなく寒色系の色で木々を描き始めました。紫やライトブルーの木は実際に見えていない木ですが、彼の目には見えていたよう。斜めに走る小道を赤から金色に変化させることで、まるで森の奥に楽しい幸せな場所があるように感じられます。

10月1日の出発式では、車両が雨に濡れ、原画とは別の世界観を見せてくれました。これから約2年間、雨の日も雪の日も、岩手の風景の一部として幸せや夢を運ぶ列車になることを願っています。

ラッピング列車運行にあたり、多大な尽力をいただいたJR東日本盛岡支社のみなさまに改めて感謝申し上げます。

■企画進行:松田文登、中山大地

■デザイン:丹野晋太郎

■撮影:菅原結衣

■PR:矢野智美