
学園創立125周年記念、立命館大学の仮囲いがアートギャラリーに
- ブランドコラボレーション
プロジェクト説明
立命館は学園創立125周年の節目にあたる2025年を迎え、立命館大学に2026年4月開設予定の「デザイン・アート学部(設置構想中)」の新設を一つの契機とし、かつて「衣笠絵描き村」と呼ばれ時代を切り開くアートのイメージを有する場所だった衣笠エリアを再び世界に向けて芸術の都として発信する「KINUGASA Redesign Project」を始動しました。本プロジェクトは、アートコンテンツの創出・発信やアートイベントの企画・開催などを柱に、京都・衣笠キャンパスをアートと学びの拠点へと進化させる取り組みです。
その第一歩として、仮囲いを屋外ギャラリーに見立てた本展示が実現。ヘラルボニーとの共創により、アートと社会、地域と大学が交わる新たな対話の場を創出します。学生や教職員、地域の人々、そして未来の入学生にとっても、日常の中で自由にアートに触れられる場となることを目指しています。
担当者コメント
学園創立125周年と2026年に立命館大学「デザイン・アート学部/研究科(設置構想中)」が新設されることを一つのきっかけに、ヘラルボニーとしては初となる大学キャンパス内での仮囲い企画が実現しました。
キャンパス内の設置ということで、仮囲い全体を使用した大掛かりなデザインが可能であったこともあり、立命館大学が長年大事にしてきている「自由と清新」を体現するデザインとして、学園キーカラーのえんじ色から始まるグラデーションをデザインに使用しました。
通常のコラボレーションとは異なり、仮囲い企画の際は作家の作品をトリミングすることなく、見る方々に届けられる点が魅力だと感じています。
今回、赤や白を基調とした作品を並べることで、同じ色調の中にも、13人の作家各々の特徴や異なる筆使いが感じられ、作品の魅力が隣に並べられた別作品によって増幅するような、新しい気づきがありました。
実際に私自身も衣笠キャンパスを訪れる中で、キャンパスに流れる豊かな時間や、学生の皆さんが自分の好きなことに対してまっすぐ向き合っている姿が印象的でした。
これからの未来の中で、どんな生き方であれ、衣笠キャンパスから多くの学生が飛躍していくと想像します。そんな皆さんの原点となるキャンパスで、ヘラルボニーが契約する作家の作品を届けられたことはすごく貴重な取り組みであったと感じています。
建物を一周取り囲む仮囲いに掲示された作品を眺めながら、作家や作品のことに加えて、自分たちがどんな社会・未来を創りたいのか、そんなことに想いをはせる時間になっていれば嬉しいです。
プロジェクトディレクター
鈴木 萌菜